「最 愛」(2022年12月)
クリスマスの時期も近づき、街は少しずつ色鮮やかに輝き教会もクリスマスの準備に向けています。私が教会を訪れたのも、こんな街が光りはじめた頃でした。
私は兵庫県出身で小学1年生の冬、明石の教会に初めて行きました。そこで牧師先生から口語訳聖書で
「神はその独り子を賜ったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」と聞いたのを今でも覚えています。現在当教会で使用している聖書協会共同訳では
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が独りも滅びないで、永遠の命を得るためである」
となっております。クリスマスの季節によく耳にする聖句ですが、この言葉を聞くだけで神様がどれだけ私たちを愛して下さっていることがわかります。しかし、この聖句は愛だけを語られていると思っていましたが違いました。
私たちの教会の松本敏之牧師が執筆された「ヨハネ福音書を読もう上 対立を超えて」に「この『お与えになった』という言葉には、もう一つ意味があります。それは『死に引き渡された』ということです。神様が独り子をお与えになるということは、ただ単にこの世界にお遣わしになるわけではありません。死に引き渡すことを覚悟で遣わされた。もっとはっきり言えば、死に引き渡すために遣わされたということです。」と書かれています。
犠牲になることがわかっているのにも関わらず、神様は私達の為に愛するイエス様を遣わして下さいました。そんな愛し、愛されたイエス様の誕生日がクリスマスです。一緒に主の誕生をお祝いしましょう。