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殉教者たちの主の祈り

《殉教者たちの主の祈り》

8月8日に亡くなった、ドン・ペドロ・カサルダリガの埋葬式で、《殉教者たちの「主の祈り」(Pai Nosso Dos Mártires)が歌われたようです。ネット上でも、カサルダリガ司教を記念して、この曲が取り上げられていました。この曲は、軍政時代に拷問されたり殺されたりした人たちを心に留めてゼー・ヴィセンチ(Zé Vicente)という、ブラジルのカトリック基礎共同体の賛美歌作家が作ったものですが、カサルダリガ司教の生涯にわたる活動をほうふつとさせるものです。心に深く突き刺さる名曲です。Youtubeで聞くことができます。

https://www.youtube.com/watch?v=lsPDR_912ls
https://www.youtube.com/watch?v=4W-cWM-m6C8

私も、カサルダリガ司教のことを思い起こしながら、日本語に訳してみました。日本語訳を見ながら聞いてみてください。

*ポルトガル語と日本語の対訳をご希望の方は、お問い合わせください。
なおポルトガル語の原歌詞は、以下のサイトで見ることができます。

https://www.letras.mus.br/pastoral-da-juventude/1798131/
(日本語で歌えるように訳すことはあきらめました。)


殉教者たちの「主の祈り」
ドン・ペドロ・カサルダリガ/ゼー・ヴィセンチ

 

オオオオー、オオオオー
貧しく端に追いやられた人たちの“私たちの父よ”
殉教者たち、拷問された人たちの“私たちの父よ”

命を守ろうとして殺されたあの人たちにおいて、み名が聖とされますように
正義が私たちの規範となる時に、み名があがめられますように

み国は、自由と、兄弟愛と、平和と、相互の交わりの国です
抑圧によって命を食い散らす暴力は、すべて呪われますように
オオオオー、オオオオー

み心が、解放者であるまことの神の意志が、行われますように
私たちは、抑圧者の力によって腐りきった教義には従いません

命のパンを、あなたに求めます
安全のパン
大勢の人たちのパン
大砲に代わって人を造り上げる人間性をもたらすパンを求めます

死の前で恐怖から沈黙してしまう時、私たちをゆるしてください
私たちをゆるし、腐敗がより強く支配する世界を壊してください

残虐なことから
死の部隊から
支配者たちから、私たちを守ってください

変革者である、私たちの父よ
貧しい人たちの仲間
抑圧された者の神
変革者である、私たちの父よ
貧しい人たちの仲間
抑圧された者の神
オオオオー、オオオオー

(日本語訳:松本敏之)

 

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