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「恐竜が教えてくれたこと」 2019年 オランダ

世界の映画 映画の世界
第69回
「恐竜が教えてくれたこと」
2019年 オランダ
84分
〈監督〉ステフェン・ワウテルロウト
原題:Mijn bijzonder rare week met Tess

オランダのテルスヘリング島における夏のバカンスの1週間の出来事。
11歳のサムは、動物も人もいつかはみんな死んでしまうことを知り、自分は家族で一番小さいので、一人だけ生き残る日に備え、「孤独に耐える訓練」をしている。「今日は2時間、明日は4時間」と。そして「最後の恐竜は死ぬ時、自分が最後の1頭だと知ってたのかな」と考える。
サムは、その島で魅力的な女の子テスと出会った。彼女は、母と二人暮らしの12歳。サムも変わっているが、テスも随分変わっている。彼女は会ったこともない父をフェイスブックで突き止め、母に内緒で、「貸別荘の1週間無料使用に当選しました」と手紙を書いて招いた。楽しく過ごした後、最後に自分が娘であることを告げようとするが、怖気づいてしまう。
サムは孤独の「訓練」中に、海辺で死にそうになり、独りで生きる老人ヒレに助けられた。「奥さんは死んだの」と尋ねるサムにヒレは語った。
「仕方がない。それが人生だ。今でも毎日恋しいよ。だがいい思い出がたくさんある。人生のほとんどは頭の中にあって、妻は今もそこで元気に生きている。共にいた一瞬一瞬が愛おしい。」「できる限りいい思い出を集めろ。誰かと過ごした瞬間を。手遅れになる前に。」
それを聞いたサムは、今やるべきことは「孤独に耐える訓練」ではないことを悟り、テスのためにある行動を起こす決心をするのである。
原作は『ぼくとテスの秘密の七日間』という児童文学であるが、大人にも見ごたえのある映画である。
「一人より二人のほうが幸せだ。共に労苦すれば、彼らには幸せな報いがある」(コヘレト4・9)

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