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外国のサンタ

松本敏之流川柳⑰

「外国のサンタ今年は入れません」
(「信徒の友」2021年1月号掲載)

「信徒の友」2021年2月号が発行されましたので、1月号に掲載された川柳をアップしました。
この川柳、実は先立って、12月24日に配信された鹿児島加治屋町教会のキャンドルサービスの説教でも紹介しました。以下は、説教からの引用です。
「コロナ禍にあって、移動が随分制限されました。特に国境を越える移動はそうです。入国制限をし、入国が許可されても、2週間の自宅やホテル待機が求められました。その中、きっとサンタさんも入国制限があると思って、この川柳を送ったのが10月でした。しかしビッグニュースが入りました。
12月11日の報道によりますと、「欧州連合(EU)の議長国ドイツの報道官は、サンタクロースは子どもたちにプレゼントを届ける『必要不可欠な労働者』であり、新型コロナウイルス対策の移動制限から除外することで『EU加盟国が合意した』というツイッターでありました。
「ヨーロッパでは、秋以降、新型コロナの再拡大が深刻化し、クリスマスを中心とした休暇シーズンに不要不急の国内外の移動や夜間外出を控えるよう要請する国が目立っています。そうした中、「サンタが来られない」と心配している子どもが多いので、これは『良いニュースだ』としています」(共同通信)。
またその4日後の12月15日、今度はWHO〈世界保健機関〉の専門家ファンケルクホーフェ氏が、新型コロナウイルスの感染拡大で、今年のクリスマスを心配する子どもたちのために、ウイットに富んだメッセージを出しました。ファンケルクホーフェ氏は会見で、「サンタクロースはお年寄りなので、心配するお気持ちはわかりますが、新型コロナウイルスに対する免疫があるんです」と説明。その上で「サンタさんと少し話したんですが、サンタさん夫妻はとても元気です。いま非常に忙しくしているそうです」と述べました。そして「ほかの人とは物理的な距離をとり、クリスマスイブには保護者の言うことを聞いて早く寝ることが大事だ」と述べました。感染対策をとってクリスマスを過ごすよう呼びかけたのです。
もしもこのキャンドルサービスの動画を12月24日の夜に見ている子どもたちがいるならば、礼拝が終わったら早く寝ましょう。サンタさんは来てくれると思います。
今の時期、こうした優しい心遣い、人を思う心遣いがとても大切だと思います。使徒パウロも、「めいめい自分のことだけではなく、他人のことにも注意を払いなさい」と、フィリピの信徒への手紙2章4節で述べています。

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