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2022年1月2日説教「3本の木」松本敏之牧師

 

ルカ2:5~7
マルコ4:35~41
マルコ15:24~32

(1)「3本の木」絵本朗読

あけましておめでとうございます。

今日は「3本の木」という絵本を読みます。

(2)アンジェラ・E・ハントの言葉

この絵本の言葉を書いた人はアンジェラ・エルウェル・ハントという女の人です。でも本当の作者はわからないのです。アンジェラさんは、この本のはじめに、こんなことを書いています。

「3本の木の物語は、親から子へ、子から孫へと、
何代にもわたって語りつがれ
歌としても親しまれてきました。
民話の常として、この物語の作者も不明です。
その名の知れぬ作者に、
心よりの感謝をささげます。
アンジェラ・エルウェル・ハント」

(3)物語のふりかえり

どんなお話だったか、もう一度思い出して、ふりかえってみましょう。
3本の木がまだ小さかった時に、それぞれ夢を持っていました。
1本目の木の夢は何でしたか。そう、宝石箱になることでしたね。
2本目の木の夢は何でしたか。そう、大きな船になることでしたね。
3本目の木の夢は何でしたか。そう、そのままの場所で、せいたかのっぽの木になることでした。

夢はかないましたか。かないませんでしたね。
1本目の木は何になりましたか。飼い葉おけでした。でも特別な飼い葉おけでしたね。赤ちゃんイエス様を寝かせた飼い葉おけになったのです。

2本目の木は何になりましたか。小さな漁船になりました。でもそれは特別な船でした。イエス様のお弟子さんの漁師の舟でした。その船にイエス様が乗り込まれて嵐を静めてくださいました。

3本目の木は何になりましたか。そのまま山にいたかったのに、切り倒されて木材になりました。木材というのはただの木の棒です。木材になったために、イエスさまの十字架の木になりました。

結局、3本とも、小さい頃の夢をかなえることはできなかったのです。でもその夢は木たちが思い描いたのとは違った形で実現したと言えるでしょう。いや、自分で描いていた夢を超えて、もっと大きな形でその夢は実現することになったのです。

(4)夢の実現のために大切な二つのこと

皆さんは「大きくなったら何になりたい」という夢を持っていますか。持ってください。お正月はそういうことを考えるのに、ふさわしい時です。

そしてその夢がかなえられるように二つのことをしてください。
一つは努力をすることです。その夢をかなえるには何をするのか。お勉強をしてください。体力がいる場合には運動をしてください。ピアノやダンスをならってください。
もう一つは何だと思いますか。それはお祈りをすることです。夢がかなえられるように神様にお祈りをしてください。イエス様は、「求めなさい。そうすれば与えられる」と言ってくださいました。そのことを信じて、信じて、信じ切ってください。

その祈りは必ず神様に届きます。いや、もう届いています。神様にはわかるのです。みんながどんな夢をもっているかということを。でもその夢がそのままかなえられるとは限りません。ちがった形でかなえられることもあるのです。神様は、私たち一人一人の夢を、願いをしっかりと聞き届けながら、それを私たちが全く想像もつかない形でかなえてくださることもあるのです。

あの3本の木の場合がそうでした。神様はそれぞれにふさわしい形で、夢を、願いをかなえてくださるのです。

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