聖霊任せ
松本敏之流川柳⑳
「努力せず聖霊任せじゃくだらない」
(「信徒の友」2015年6月号掲載)
最初、自戒の念をこめて(あるいは自虐的に?)、「説教も聖霊任せじゃくだらない」という句を思いついたのですが、「もしかして、ひとの批判をしていると受け取られるかもしれない」と思って、上記のように修正しました。
若い頃から説教原稿の書き始めは遅い方でしたが(追い詰められないと、やれないタイプ、アイデアが浮かんでこないタイプなので)、それでも土曜日の朝か日中には(聖霊がくだって?)書き始めていました。ところが聖霊がくだる時間がだんだん遅くなって、土曜日の日が暮れないと聖霊がくだらないことも多くなってきました。最近では(ほんのたまにですが)夜中に日付が日曜日になってから一気に書くこともあります。
そんな話を誰かとしていると、「朝になっても聖霊がくだらないと、どうするのですか」と言われました。私が、「その時はくだらない説教になります」と言うと、「それって、笑えないですよね」と言われました。「はい。冷や汗です。」
ちょっと言い訳をすると、ぎりぎりまで「かげも形もない」のではなく、1か月前に説教題を決める段階で、いろいろ準備をして、すでに頭の中に「かげ」くらいはあります。