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「ウイスキーと2人の花嫁」 2016年 イギリス

世界の映画 映画の世界
第54回
「ウイスキーと2人の花嫁」
2016年 イギリス
98分
〈監督〉ギリーズ・マッキノン
原題:Whisky Galore

「食べて飲み、労苦の内に幸せを見いだす。これ以外に人に幸せはない。それもまた、神の手から与えられるものと分かった」(コヘレトの言葉2:24、聖書協会共同訳)。
ナチスのロンドン空爆が激しくなる中、スコットランドのトディー島では、ウイスキーの配給が止まってしまった。
「島に〈渇き〉が訪れた!〈命の水〉が尽きた!」ウイスキーがなくなったせいで、人々は無気力になり、怒りっぽくなっていった。
郵便局長のジョセフは妻に先立たれ、電話交換手の娘二人と共に住んでいる。彼女たちには、それぞれ恋人がいる。娘たち、恋人たちはジョセフに結婚の許可を求めるが、彼は「ウイスキーなしに婚約式はできない」と言って認めようとしない。
そんなある日、島の近くでニューヨーク行きの貨物船が座礁した。沈没寸前の船には、なんと5万ケースものウイスキーが積まれていた。住民たちは、「神の恵みに違いない」と言って、夜中に禁制品のウイスキーを「救出」しようとする。しかしそこに厳格な牧師が、「安息日に働いてはならない」と言って立ちはだかる。土曜日の深夜、日曜日に日付が変わったのだ。住民たちはそれから24時間、礼拝に出ていてもウイスキーのことが心配で気もそぞろである。月曜日に日付が変わったとたん、「待ってました」とばかりに、沖へ漕ぎ出して行った。
しかしその先にはまた新たなハードルが待ち受けていた。関税消費税庁の査察である。通報者があったのだ。さて彼らは無事に「神の恵み」を受け取ることができるのか。二人の娘は結婚式をあげることができるのか。
第二次世界大戦中に実際に起きた出来事をもとにした映画であるという。

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